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中国 偽のプロポリスが横行――ポプラの樹液がプロポリスに変身

2010年11月24日

【新唐人2010年11月25日付ニュース】中国大陸で再び偽の食品が暴露されました。最近の報道によると、浙江省のあるメーカーが生産したプロポリスが、ポプラの樹脂を原料にしていたことが判明。しかも、樹脂をプロポリスと偽るのは、業界の公然の秘密で、10年近くも偽物が市場を席巻してきたそうです。

浙江省の“全金薬業”は、営業許可のそろった健康食品メーカー。このメーカーが生産したプロポリスは2008年、正式に生産が始まり、認可済みの番号もついています。当局によると、メーカーは今年6月から9月まで、河南省の企業から原料を購入。ポプラの樹脂を使っていたため、11月22日、“全金薬業”は、生産停止命令を受けました。
 
しかし、報道によると、この10年来、樹脂をプロポリスと偽るのは、業界の“暗黙の了解”です。関係者によると、“フラボノイド”  の含有量が大切な指標です。そこでメーカーは生産の際、人工的に抽出したフラボノイドを樹脂に加えれば、プロポリスそっくりのカプセルを作ることができます。測定機器でも、このような偽物は見破れないそうです。
 
業者によると、“樹脂”の生産の際、まずポプラの木の皮を剥いで、樹液を搾り出し、加工します。黒いゴム状の樹液は、見たところ、“純プロポリス”とそっくりです。
 
プロポリスには抗酸化、抗腫瘍、殺菌などの作用があるといわれます。しかし、プロポリスは6万匹の蜂から1年で100グラム余りしか生産できず、極めて希少で高価です。そこで“紫色の黄金”と呼ばれます。
 
新唐人テレビがお送りしました。
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